弧舟

久しぶりの読書 渡辺淳一の弧舟です
定年退職してバラ色の第2の人生のはずが…
夫婦関係 親子関係 有り余る時間の使い方
老いてからの生き方がとても難しい,といったテーマです


自由な時間が出来ても、身体が楽になっても
朝から晩までヒマになって、『やりがい』がなくなる
自分が社会から求められていない存在になったという思いが
猛烈に身体に悪い。
忙しいから病気になるのでなく、空しいから病気になる
男という生き物の悲しい性(さが)が描かれています。



ajihiroは自営業ですので、サラリーマンの定年とは違いますが
何時かは定年(廃業)が来ます。忙しい毎日を送れる有りがたさが
この本を読むとつくずく思います

それにしても渡辺淳一は↑失楽園もそうですが
その時代に合った本を書きますね
医学博士であり、整形外科医だそうです